外壁塗装・補修
外壁塗装・補修について
外壁塗装は、外壁を補修し劣化を防ぎ、防水性を持たせるために必要な工事です。
玄関と反対側の外壁などを見ることはあまりないのではないでしょうか?
外壁のメンテナンスは非常に重要で、その理由などをご紹介いたします。
外壁塗装が必要な理由と施工時期
外壁は、セメントが主成分でできており、水に弱いため塗装で防水性能を持たせる必要があります。
外壁塗装の施工時期は、築7~10年程度になります。
外壁塗装をせずに放置してしまうと、防水性能が劣化し水を吸うようになります。
そして知らず知らずのうちにひび割れが発生していたり、苔が生えてきてしまっていることもあります。
これらの症状を放置してしまうと、ひびから雨が侵入し内部が腐食してしまいます。
シロアリ被害に遭う住宅も、外壁塗装を怠っている場合がほとんどです。
また、外壁がサイディングの場合はシーリングも劣化します。シーリングの破断部から雨水が侵入し、内部が腐食することもありますので外壁塗装と一緒にシーリングの交換も行います。
外壁の種類
- 窯業系サイディング
- 窯業系サイディングは、セメントとパルプが主成分のパネルになります。
現場でパネルを張るため、比較的後期が短く、新築の約7割で採用されています。
窯業系サイディングは、セメントが主成分のため水に弱く、工場で表面が塗装されたものが使われます。
工場塗装により、仕上がりが綺麗なため、外壁塗装ではクリヤー塗装を行うこともあります。
緩衝材としてシーリング材が施工されており、塗装と同じように紫外線で劣化しますので、メンテナンスが必要になります。
- 金属サイディング
- 金属でできたサイディングになります。
比較的メンテナンスサイクルは短いものが使われますが、塗装は15~20年で必要になります。
- モルタル
- モルタルは、セメントと砂と水からできた外壁材です。
仕上げ塗装に吹き付け塗装や左官塗装などが行われ、仕上がりが多種多様なのが特徴です。
塗装が劣化すると、雨水を吸うようになり、乾燥収縮を繰り返しひび割れが発生します。
定期的に補修、塗装を行う必要があります。
- ALC
- ALCは、軽量気泡コンクリートと言い、コンクリートのように頑丈でありながらも軽く施工が容易な建材です。
塗装が劣化し防水機能を失うと、雨水を吸水し、カッターで切れるほど柔らかくなってしまいます。
早めに塗装を行うことを特に勧めている建材になります。
- タイルやレンガ
- タイルやレンガは非常に耐久性が高く、基本的には塗装が必要ありません。
20、30年ほどで目地部分のメンテナンスを行う必要があり、また塗装により劣化の進行を遅くすることができます。
外壁塗装工事の流れ
- 高圧洗浄
- 下地補修
(シーリング打ち替え・増し打ち)
*サイディングの場合 - 養生
- 外壁下塗り・中塗り・上塗り
- 清掃
外壁塗装工事の流れは上記になります。
下地補修では、ひび割れなどをシーリングで補修します。
モルタルの場合、太いひびはV字カットをしてからシーリングで補修します。
塗料の種類
塗料は、樹脂・顔料・添加剤からできており、樹脂の違いで耐用年数が変わります。
顔料は色をつけるためのもので、添加剤は様々な機能を発揮します。
アクリル塗料
アクリル塗料は、耐用年数が5~7年程度のもので、新築住宅などに使われます。
塗り替えを頻繁に行う場合には、低コストの塗料のためメリットがあります。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、耐用年数が6~8年程度のもので塗装によく使われていました。
現在ではシリコン塗料の方がコストパフォーマンスが良くなってきているため、使われる機会が減ってきました。
シリコン塗料
シリコン塗料は、耐用年数が8~10年程度のもので汚れがつきにくい人気の塗料です。
集合住宅などの塗装でも採用されることが多いです。
フッ素塗料
フッ素塗料は、耐用年数が10~15年程度のもので、高耐久性を発揮します。
塗り替えが頻繁にできない公共工事などでも使用されています。
塗料価格は高いですが、メンテナンス頻度が少なくなるためトータルコストは抑えることができます。
外壁塗装のメリット
外壁塗装の4つのメリット
外壁材が長持ちする
外壁材の防水性能が低下しないことで、雨水による劣化が進行しなくなります。
外壁材も塗装を行うことで50年以上持つようになります。
築浅ならクリヤー塗装が可能
窯業系サイディングの場合、築7年程度で劣化が少ない場合には、クリヤー塗装をすることで柄を残すことができます。
美観が良くなる
外壁塗装で、補修して塗装をすることでひびなども目立たなく、好みの色に変えることができます。
雨漏り、シロアリ被害を防止
雨漏り、内部の腐食によるシロアリ被害を防止することができます。
以上のように、外壁塗装は住宅の寿命を伸ばすだけでなく様々なメリットがあります。
劣化が進行する前に塗装をすることで、良い状態を維持することができます。